「子ども社会レポート」の連載について
(掲載日:2023年12月11日)日本子ども社会学会会長 加藤理
日本子ども社会学会が発足した当時、この学会ではアカデミズムの中に閉じこもるのではなく、実践報告や子どもの観察結果について、現場で子どもと関わる方々と研究者が協同しながら科学化する試みが志向されていました。子ども社会学会が自らの社会的使命にしようとしていたことの一つが、こうした子どもに関わる実践活動を行っている方々や、学校や施設等の現場で子どもたちと関わる方々と研究者との協同にあったと思います。
創立30周年を迎えるにあたり、学会のアイデンティティでもある実践と研究の協同の場を積極的に創出したいと思っています。そのための試みとして、子どもたちと関わりながら子どもたちの行動をつぶさに観察している方々に、日々の観察についてホームページ上で報告してもらいたいと思います。2ヶ月毎の掲載を予定しています。
実践活動を行っている方々と研究者による協同の中から、新たなパラダイムが生れてくる試みとなることを期待したいと思います。